梅鶏 うたの日
梅鶏
ふにふにヤンマー 道々に場所を訊くたび見頃だと教えてくれる秋桜畑
ふにふにヤンマー あさがおがそだったかていがしんこくにこわれていくのをきろくしました
ふにふにヤンマー あにおとうと並び寝つきてひらがなの名を上にして畳むハンカチ
梅鶏 星になる、神様になる、仏になる 母は私の心臓になる
梅鶏 見上げている人の心を知るようにとんびは空に丸を描いた
梅鶏 焼き色をじっと見つめて過保護とは焦げる際までわからないもの
梅鶏 無理矢理に花の命を繋ぐごとワイシャツに糊を効かせてしまう
梅鶏 ぽつり、ぽつり庭木を濡らす雨のごと昔話が始まっていく
梅鶏 