梅鶏 うたの日
梅鶏
ふにふにヤンマー 三十年経ちて子らみな巣立ちゆき ひばり団地の静かなる朝
梅鶏 十二月は事件が増えるサンタへの手紙を盗む大人が増えて
ふにふにヤンマー ぱんやさんやめてからすのCDやさん こわくてしなものならべてません
ふにふにヤンマー 爺さんか婆さんか村を二分した新参者が猿だとわかる
梅鶏 飛車角を抜いた将棋のようにして一人暮らしがスタートを切る
ふにふにヤンマー 我をあらしむるに至る失念を忘るるなかれを忘る八兵衛
ふにふにヤンマー とこしえの愛をロシア正教会ツタノカ・ラーマルチャペルで祈る
ふにふにヤンマー 縁側に正座崩さぬ義母が眼をやれば風鈴ぴたりと止まる
梅鶏 