だいだい う
だいだい
うしめ 産廃の処理工場が建つと言う73戸に不安を残し
パパ猫 蝉の声空気震わせ降りそそぐ肌に沁み込むシャワーのようだ
満月しじま 「生きているうちに忘れることなんてできるでしょうか。いえ、できません」
満月しじま かなしみの波に溺れてしまいそう縺れた糸のほどかれぬまま
満月しじま 「どうしても忘れることができません。忘れた方がよいのでしょうが」
サルトビ この歳で 試験に落ちて 落胆す すぐ立ち直り リベンジ狙う
パパ猫 羽化したぞ おいらの出番だカブトムシ 眩しい空を飛んでみようか
満月しじま きみの熱わたしの熱とまざりあう冬が寒いと誰が決めたの
パパ猫 