
た


マドレーヌお茶に浸して口にせば「失われた時を求めて」か(マルセルプルースト)

紅をひき恋をたくらむしたたかな目を潤ませて心を抉る

潮風に吹かれて海をただ見てるほんとは何を見てるのだろう

夜明けまでこの海にいたシラスたち目玉もちゃんと二つあり

よかとよと抱かれた恋のうわごとかいけんいけんと不知火の飛ぶ

おもわずに触れた乳房の柔らかく恋の罪悪肘先の余韻

ニーチェ読む「ツァラトウストウラはこう言った」カップヌードル一食だけで

生きるよし死ぬもまたよしひたむきに生死覚悟で生死を超えて(しょうじ)
