恋子

田起こしにやぶれ案山子のかたぶきて浮世見るよに斜めに眺め

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中原鼠栞

ひと仕事おえてはたまたひと仕事。人は歯車かちりかりりと

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カンナ

言ってみろ言いたいことがあるのならお前の気持ち五七五で

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澄水

蒲公英は綿毛飛ばして種を蒔くわれは短歌の種を蒔きたし

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わーママ

風流の欠片も見えぬこの歌を果たしてここにのせて良いのか

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わーママ

心中を吐き出したからすっとしたお目汚しして申し訳ない

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光る君

たらちねの母が作りしこの浴衣これから出番すぐそこにある

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恋子

恋したとふざけた野郎の阿波踊り春のめでたくてふてふの舞い

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tucan

いつもより 早くとどいた おてがみは ほんとのきもち とてもこもって

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ぽり

あの夏の日の入りのようにゆるやかに私の最期もそうでありたい

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