満月しじま

真っ青に色づいていた吾のこころ塗り替えられて紅(あか)、君の紅

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うしめ

純白の花被はきっぱり開きたりカサブランカはロマンスの花

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雨露

潮騒の揺らぎささめく声がする 冷えた木陰と白いパラソル

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花農家

猛暑日が続いてもう無理暑気払い飲兵衛どものただの言い訳

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パパ猫

猛暑の日ふいに聞こえた蝉の声 何ためらうかすぐに鳴きやみ

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めるへん

仕方なく取れたボタンを縫い付ける見た目の悪さに怯むことなく

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恋子

這いまわる恋の断末ウジウジと腐った女や腐った男が

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サルトビ

家康の 兎のごとき 弱さこそ 新しい世へ 続いたのかな

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熱帯夜に溶けた飴をまあいいかとほおばる妹の口元

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サルトビ

パワハラで 人事の異動 伝え聞く 真意ははたで 分からないかも

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