恋子

つまづいてあの恋逃げたかくれんぼ見つけた鬼を上手に燃やし

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サルトビ

若者と試験に臨み焦るわたし 過ぎし頃が偲ばれる日か

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うしめ

屋根までも覆い尽くせり夏草はひたむきに生く夢の跡にも

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哀しさと嬉しさ詰めた袋乗る秤の目盛りは微かに揺れる

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みゆきち

新しく吸うためならばため息も悪いものではないかもしれぬ

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宵闇

虫の息風のささやき樹々の間にあわせていたい一歩踏み出す

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恋子

来ぬ人に愚痴も小言も呑みこんであんた恋しと弱気を魅せ

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うしめ

夏まじか屁糞葛の絡み付く児童公園の錆びたブランコ

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恋子

気を持たせ魅惑と蠱惑婀娜の花夢を魅せますお気の召すまま

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さくら大根

信号機薄っぺらにリニューアル気づいた夫気づかぬ私

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