うしめ

茅の葉に息ととのえて明滅す迷いほたるがふわりと上がる

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平見翠玉

戦とは学ばぬ者のすることなり争わぬため声をあげよう

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澄水

野薔薇咲くその色愛でつシューベルト童は見たり野なかの薔薇と

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澄水

きんぽうげ花の名聞いて探してたよく見かけてる君の名だった

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悠久

あなたには話しかけられたくなくて ミュートのままのイヤホンで聞く

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ゆあ

SとN近づけくっつきまた離し磁石で遊ぶような愛情

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恋子

恋をして笑顔がいいねとほめられて造り笑顔をそっと蹴とばした

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宵闇

眠たさに瞼閉ざせば帳降りきれいな宇宙(そら)の音などききたい

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みゆきち

そのキャベツむさぼり食うほどおいしいの?わたしの分は残せアオムシ

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澄水

散歩する風のコリドー蜻蛉たち付きつ離れつ日差しの中で

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