サルトビ

我が息子 過労死にて 連絡が 母の嘆きは 尽きることなし

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澄水

鳥たちが次々帰る夕空は茜に染まる鰯雲かな

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花農家

天高く夏雲トンボの競演に耳つんざくは蝉の声かな

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パパ猫

眼を凝らす 心の感度を守るため 足音もなく忍び寄るもの

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行雲流水 破調編

壊れそな 君の瞳に 映るのは カゲの雫か コトの欠片か 67

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平見翠玉

甘夏なら良かっただろうか一糸纏わぬ私を食べておくれ

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サルトビ

我が友よ 携帯見つかり 元気よく 電話続きし 苦笑いかな

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サルトビ

孫娘 幼きながら 酸素もて 補給続きける いじらしさかな

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サルトビ

孫の手を 握りながらも 買い物へ アイス残して 咳まだ続く

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澄水

風吹けば萩のこぼれる朝となり散りゆく身なら潔くとぞ

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