カササギ

できないと呟くだけであなたには愛を囁くこともできない

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カササギ

すっぴんで鏡を覗くたびに問う自分はいつも自分であるか

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宵闇

竹藪のざあと倒れて吹く息は雨の兆しと空の言うよう

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澄水

弦草の伸びる力は限りなく咲いて大きな糸瓜がぶらり

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澄水

朝露は月の雫よしっとりと丸くなってる光を放つ

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めるへん

清々し若葉風吹くはずだった戸惑う我に熱き風吹く

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ぷるる

何者かに なりたくなれず 時はすぎ 焦りばかりが 積み重なって

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さくら大根

線路脇草取りもはやボランティア駐輪場の係員さん

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だいだい

セクハラの傍観者たちアイドルは通過儀礼を経て産まれ来る

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澄水

木からもぎ枇杷無花果は手で剥いて甘さ頂く夏の果実よ

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