小野りす ひかり
小野りす
小野りす 告白のこゑしづもりてふるさとの教会堂に降りつむひかり
海紀亜 「ことばはね、護身用のナイフになるの」 きらい、きらいとひかりをはじく
塩本抄 排水が川へ流れて立つ波のどれもひかりの彫刻なのだ
塩本抄 はつ夏のひかりを混ぜた厚焼きの卵サンドをブランチとする
袴田朱夏 はつなつのバレエスタジオひかりには手足がなくてかわいそうだね
袴田朱夏 仲直りぶんも乗せれば愛として春のキッシュにチーズのひかり
今紺しだ ねえひかり、きみも海月になるまえは太陽のひかりだったんだろう
袴田朱夏 午後にしか温まらない家を出て春のひかりに圧されつつ漕ぐ
ひとひら さくら 