ひとり

パパ猫

公園のベンチにひとり夕まぐれ秋風の声ただ聞いており

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恋子

夕暮て禅より膳とまずビールひとり手酌に無を悟り

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恋子

思い出をひとり弔う秋の浜あんチクショウとつぶやく未練

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恋子

ひとり寝にあなたのまくら抱き寝して盆の夜遊びだめな老いです

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恋子

寝乱れもひとり寝わびし短夜の恋ぞ虚しく寝待ちの月に

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さくら大根

せせらぎに緑のトンネル葉が揺れてひとりぼっちのシオカラトンボ

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蝉しぐれ 炭酸泉に浮かぶ泡 ああ極楽と ひとりごつ君

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恋子

ふらここを独り占めしてゆれてみる老いた子ひとり朝の公園

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恋子

酷暑にも静かな朝あり日の出前このひと時にひとりを患う

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恋子

安普請そんな恋だがせめてもと野花の輿をひとり担いで

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