ゆあ

紫陽花に覗かれ扉そっと閉め交わした視線また目を閉じる

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ゆあ

雨の音重なる音を掻き消して強まっていく屋根を叩いて

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パパ猫

心にも水平線があるならば視野の限界もっと遠くへ

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パパ猫

連休の夢から覚めよと諭すようにそぼ降る雨はポツポツ語る

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はじめ

フォークからポロンと逃げたミニトマト「刺されてなるか」と意志あるようで

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jack

片付けし 部屋に座りて 珈琲の すする音して この三年かな

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宵闇

この星の住所は海というように雨が幾度も幾度も来る

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恋子

唐傘と唐獅子牡丹あの場面ビニール傘で男を気取る

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ゆあ

丸裸ここではそれがふさわしい全部投げ捨て想いぶつける

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パパ猫

なんやろな幸せいうんは誰かのな涙のお陰であるもんなんよ

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