風の

不意に来た良寛さんに俺はなる鞠だけ持って子供と遊ぶ

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パパ猫

水たまり広がる波紋はつぎつぎと若い波紋に消されてゆくよ

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すあまラテ

愛不足自分が誰より埋められる自分を愛せる自分に気づいて

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海紀亜

換気扇消してベッドで丸まって 冷蔵庫の鳴き声を聞いてる

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うしめ

側溝の掻きだす泥にも命ありにょろり這い出る可愛い蚯蚓

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天頭松莉

コンタクトレンズのような人生を突き抜ける君の鋭い瞳

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花農家

安酒を バカラのグラスに 注いでみる 二十二年の 記念の祝杯

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パパ猫

公園の遊具に登れた喜びが君を一生支えたりする

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天頭松莉

僕の代わりは誰もいないと叫ぶ。鏡に映る君を殺した。

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澄水

極楽へ往生すれば澄水仏月輪仏と成ると聞きにし

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