田中タクシー

陽春に新緑ももゆる桜坂ピンクの絨毯踏み締め歩く

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行雲流水 破調編

待ちわびて 空の鏡を 眺めれば 泪に沈む ほの見える影 162

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晴希

お彼岸に入ると去った夏たちは南瓜をぽつりおいていったの

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パパ猫

停車場で別れた君が遠ざかる路面電車が走る速度で

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めるへん

ふっくらと炊き上がりたる新米は香り豊かにつやつや光り

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恋子

妖しくて黄泉に群れ咲く曼殊沙華ここなら住めるか余生も楽し

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Hama

目の前の 一つひとつに感謝する 心広がり 光差し込む

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恋子

秋の風街にも冷気粛々と道理を語るものいう株主

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恋子

恋しがるひと世ふた夜のおの子等の乳房は母と甘えて悶え

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村飯

落つる色恋の期の間に頬染めて朱い音とどけ北風に乗れ

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