平見翠玉

悲しがる君の瞳はものを言う負けないで瞳に乾杯

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平見翠玉

ザクザクと鋏入れたる髪の毛は幾万本の茂みあるかな

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茶々丸

図書館でまず借りてから本を買う選別するほど高価なりぬ

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澄水

罪咎も背負える限り背負いましょ天上天下唯我独悪

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澄水

善悪を知っているのは阿弥陀だけ人間万事塞翁が馬

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サルトビ

若き君 奪還目指して 鎌倉へ 花と散りしも 歴史に光る

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谷村長門

夏うらら生まれた日をば祝われる気持ち溢るる入道雲

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パパ猫

白波は懐かしそうに寄せてくる いつか来た浜はるかな時間

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小野小乃々

「危ない」と縫い針までもうばわれて祖母は鳴らないレコードになる

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わみ

近づけば近づくほどに遠くなる彼と私の永遠の距離

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