
わたし


告白を 断ったのに 二回目を ほしがるわたし 天罰くだる

なにもない おかねも、あたまも、みためさえ ゆいいつもってた、わたしをわたす

願ってもむなしいものだと知ったから 恋をせずともわたしはうたう

故郷へむかう車窓が全方位から「おかえり」とわたしに告げる

抱きしめる あなたとひとつになれるから 抱き合う刹那 わたしはあなた

「えらいじゃん!歯、磨けたの!」と大げさに褒めるわたしも褒めてください

やわらかき桃をつぶして種を出す もう被害者に戻れぬわたし

白桃にナイフを入れるやさしさでわたしのこころに入ってきてね
