屁の河童 わたし
屁の河童
屁の河童 「お岩さん、丑三つ時ださあ出よう」「いいえ、わたしが出るのは四つや」
まちこ これまでの恋を滑走路にしてわたしはあなたへと飛び立ってゆく
まちこ わたしの死体が歩いている昔なくしたサンダル履いて笑ってる
まちこ 詩がひとつ生まれるとわたしの中の孤独がひとつ消える気がして
まちこ お守りのようにわたしは持ってるの「また会おうね」と交わした約束
凪海 君が撮るカメラロールに居たわたし救いだったよ愛されたいこと
鈴しろ 日常ではない日常の夢を見る あなたがわたしで わたしはあのこで
鈴しろ 「それが何」「言っただけだよ」影落とすまつ毛にわたし刺される日願う
釈涌泉 