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一
満月しじま
栞だけいくつもあって人生は一冊の本のはずなのにね
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満月しじま
パパ猫
同じ風二度とないから樹々の葉の揺れる姿も一度の奇跡
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パパ猫
ふゆねこ
盆過ぎて一人佇む夕暮れにチリンと一つ風鈴のなる
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ふゆねこ
サンパティ
路地裏に 一人佇む 若き人 携帯片手 虚空を仰ぐ
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サンパティ
サンパティ
路地裏に 一人佇む 若き人 携帯片手 虚空を仰ぐ
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サンパティ
澄水
星一つ星に願いを彼方にも人の心が通じるように
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澄水
満月しじま
捨てきれぬ火の想い出をたどりつつドライあんずの一粒を食む
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満月しじま
満月しじま
一点の黒が真白き壁にあり自分の罪科ばかりを思う
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満月しじま
風
カラダごと茹であげられそうな電話掛け最後の一言だけ覚えてる
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風
風
うだる夏グラスの氷一息に煽れば空は目に飛び込んで
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風
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