
一


在りし日のゆうやけこやけ帰りみち母にねだった一本のつくね

一粒が 万倍となり その涙 世界一の もらい涙へ

もう戻らぬ決意の如き一途さで蝶はサナギを食い破ってる

一の字を足せば幸せ その一歩どんな一歩か悩み苦しい

一粒の麦地に落ちて死ぬならば万倍となる実り豊かに(イエスさまの教えと一粒万倍でこうありたい)

冷奴葱と生姜をかき分けて醤油残さず一気に食べる

古文読み 昔の人と会話する なぁんだ悩みは私と一緒か

無一物全ては借りて頂いて暮らしてゆける我が幸せよ(man is born naked )
