ケタクマの父

八幡平真っ暗夜道とぼとぼと ふと見上げると満天の星降る

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うしめ

葉の先の池に落ちゆく水玉が一粒分の水位を上げる

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鉄棒の上にも三年

初夏の候故郷に帰るは上乃裏梅雨にも負けらむ想ひ出の雫

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澄水

街の上ハーフムーンがぽっかりと夜空の向こう蠍のJ が

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Hama

晴天にあの日を想い石の上 そっと手向ける カーネーション

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パパ猫

首都高は動脈静脈の如くあり下りは速く上りは遅く

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澄水

湯上がりにボトルの水を飲みながらバカラック聴く夏の午後かな

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澄水

夏めいてお風呂上がりに水飲めば窓から見える山脈青し

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みゆきち

顎を上げ大きな歩幅で歩いてく 辛いなんぞと言ってやらない

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ケタクマの父

雨上がり鳴き声競うカエルたち 田んぼ整い田植え待つ様

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