
上


目くばせが上手になった職場にはミステリアスな恋が飛び交い

結い上げて鬢の油か艶を出し笑顔を許す女将の油断

川縁のホテルに二人迷い込むベッドで魚になって泳いで(井上陽水 リヴアーサイドホテル)

雨上がり蠍座赤くアンタレス風の中かな輝いている

蹴り上げた放物線は孤を描きあの日求めた解をいま解く

東植田土地改良区でも土建屋に仕事流したとあんたは言うた(上城義徳)

台風の災害修繕土建屋と議員とつるみ味をしめたな(上城義徳)

二人と馬鹿で歯向かわぬ犬なのね子供育てる身分ではない(-上城義徳 幸子)
