屁の河童 上
屁の河童
屁の河童 去る秋が置き土産にと染め上げた紅葉に白く霜の包装
藤瀬こうたろー 黒々と影も雄々しき八ヶ岳見上げる我は小さきを知る
ふにふにヤンマー あにおとうと並び寝つきてひらがなの名を上にして畳むハンカチ
屁の河童 手を上げて招くススキの姿より男心をそそる白はぎ
屁の河童 幸せは階段昇る目の上にミニスカートの裾がある時
屁の河童 甘樫の丘の上より見渡せば明日香の里は菜の花の時
とある学生 夕暮れの 空を見上げて 叫ばんと 明日への希望 響かせて
深山睦美 爆音とともにあなたは影になり打ち上げ花火を不吉にくり抜く
Mラビット 