梅鶏

アラビックヤマト塗るたびゆっくりと泡は底へと浮上してゆく

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葛葉

路地裏に迷子の仔猫抱き上げてお前も独りと共に泣く

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りをん

伝われと きみが詠んだ 上の句に 返せなかった 僕の下の句

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瀬良薫

舞い上がるカーテン真上に大口開けては戻るクジラみたいで

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袴田朱夏

超える者超えられる者干上がった海はセンター試験会場

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かたつむり

お風呂上がりに重力を知る あなたとは無関係な重さですけど

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雪乃助

晴れたねと入道雲を見送って空を見上げる向日葵と君

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音羽凜

会議からやっと抜け出し屋上で犬の形の雲を見ている

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秋吉諄

unsung 屋上から春は舞ってきみのせつなさ撫でる賛美歌

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ヒプノ寿司マイク

包丁に有明白く上野樹里菜園から刈るブロッコリー大

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