屁の河童

春秋の花の時にも咲かざりしわが身古野の霜の下草

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みどり

火柱が風に煽られ立ち上がりその下の人は一生の眠りについた

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塩本抄

お互いに肩の荷を下ろしカンガルー教室に吹く温かな風

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宮本なぐり

下を向き自分なんかと泣く君の足だけずっと前に向いてる

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みどり

曇天の湿気の多い空の下 今日も 隣家に コウモリが飛ぶ

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宮本なぐり

青空はあなたの隣で見るものであなたの帰りを地下で待ってる

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梅鶏

弁当の中で寝ていたタコさんを丸ごと放り込む昼下がり

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熱海に行きたい

ささやかな自己顕示欲ぶっ下げてやぁやぁ我こそは凡人なり

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のりのり

階下から妻の大きなバカ笑い ひとりニンマリ ちょっと幸せ

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Mラビット

窓越しに二人で見下ろす観覧車  外れた道もかき消す燦々

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