恋子

佇めば静かな風や木下闇なにかを問われ老いも整う

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パパ猫

垂れ込める黒雲の下に立つビルの窓にかがやく青空映る

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恋子

ひと息をちょっとはずれて木下闇青田の風のそれおすそ分け

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めるへん

冷水が喉と胃袋冷やしたりスイッチのごと喉仏上下

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パパ猫

東京の地下鉄網はアリの巣で蟻の私はこっちきてちょん

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さくら大根

薄空に白雲湧いて灰色の雲の下には黒雲浮かび

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埋れ木甘し

団欒を 抜けて廊下で振り返る 己無しでも 変わらぬ光量

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サルトビ

下積みで 何が出来ると 考えて 次の手を打ち 今も輝く

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サルトビ

半島の 原爆投下の 寸前か 老兵消えゆく 戦場かな

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海ぼうず

炎天下日向にわざと飛び込んで吹き出す汗に命感じる

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