宵闇

月は見えぬ人の気配は熱帯びて宵の居酒屋に満ちていたり(通りすがり)

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カンナ

常識の荷物が重いそんな時肩から降ろし一人五七

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澄水

無人島本一冊と言うならば「嘆異抄」とぞ司馬遼云いし

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澄水

人間が存知している善悪は弥陀に比べりゃ話にならん(第十九条)

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澄水

弥陀仏の誓願ひとえ我々の一人一人の為のものなり(第十九条)

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澄水

阿弥陀仏五劫思惟の誓願はひとえに親鸞一人がため(第十九条)

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澄水

親鸞と法然聖人念仏の‹信›は同じで弥陀に賜る(嘆異抄 十九条)

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恋子

この恋も茶飲み友達ずいぶんね老いが似合うと天の住人

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風の

素数には割り切れぬもの抱え込み一人佇む美しさあり

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落ちついてマダム

セーラー服のヒゲづら降臨 八百万の国人ら息を呑む

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