味の味よし

知らないと言い通せる世の中で小さなミスで叱られる僕

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山桜桃えみ

赤シート越しにのぞいて僕のこと 火照った顔がばれないように

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田斗かき

「地下」なんて言葉で光を閉じ込めて僕らはモッシュでマントルになる

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詩季

サイレンが渦巻き夜半ひしと指絡めて僕らは祈りになった

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笠原楓奏(ふーか)

うたたねをしている暇もないように僕たち今日も歌を詠むんだ

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三田さくら

僕たちはいつかなかよく別々に遠く離れて腐った死体

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三田さくら

地下鉄に踏切がないかのごとくきみの部屋には僕はいなくて

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とみた律

負け知らずだった僕らの夏空を切り裂くように飛ぶホームラン

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とみた律

終電を逃した後の世界では意味を持たない僕らの言葉

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