サルトビ

家康の 兎のごとき 弱さこそ 新しい世へ 続いたのかな

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澄水

時鳥遠き山から聴こえきて満月兎の耳から沈む

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平見翠玉

戦時中祖父は我が子に兎の肉を焼いて与え命貰う

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平見翠玉

里山の兎追うてはみたけれども追いつけない兎の世界

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澄水

月を見る兎の耳か蟹鋏そう言われればそう見えてくる

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澄水

兎の耳から傾く満月を君と見ている夜半の窓かな

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澄水

満月や光を増して昇りゆく兎餅つく姿も見ゆる

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あやめ

我が母に いだかれ共に 仰ぎ見た 月に兎の 住んでいた頃

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澄水

冬枯れの散歩道にはひっそりと野兎が住む林もあって

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梅鶏

子の出した弁当箱に齧られたウサギの耳が残されている

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