海紀亜

もこもこの母の冬用スリッパを 妹がずっと温めている

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小野りす

空を恋ふすがたに立てりわたくしと樹形をさらす冬のけやきと

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澄水

月の夜の梅が一輪咲いている冬の光が二人を照らす

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Mラビット

この鼓動近づく終わり悟る冬 帰るあなたを合歓を見て待つ

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Mラビット

ゆらゆらと水面に映る冬の陽は 淋しさ含み孤独を笑う

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澄水

冬の午後「ムーンリバー」を聴きながら月が出るのをじつと待ってる

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小野りす

冬枯れの森のしづけさ廃ビルの床に落ちたるひかりを踏めば

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澄水

蝋梅の光かそけき冬の日に春待地侘びて香り放たん

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澄水

冬の星瞬いている風の中微かな光確かな光

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澄水

冬の水冷たく澄んで磨かれて喉へと落ちる味わっている

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