うたちゃん 出
うたちゃん
平見翠玉 白装束菅笠草履に杖死出の旅立ち白鷺伴に
澄水 虫の声まぎればたつく落ち蝉は鳴いたことなど思い出してか
パパ猫 抱えてた苦しみ息子は吐き出して二人で泣いて笑顔おとずれ
パパ猫 思い出す産まれ出てきた君の顔 生きる覚悟の凛々しい顔よ
うたちゃん 下校する小学生の列の中 猛ダッシュする子歌い出す子も
平見翠玉 父のオムツを替えし日々今はもう遠い思い出の彼方にあり
パパ猫 何食べる? うーんと、お肉! よし決まり 息子と買い出し夕陽の中へ
うたちゃん 爽やかな夏の思い出サイダーは 山並みの街めったになくて
桑田諦命 