初夏

中原鼠栞

孤独は初夏を埋め尽くす街を飲み込み僕は僕だと

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恋子

そのときの刹那を試す官能の初夏の渚の引く波知らず

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花農家

わが家では なぜか初夏には ロゼワイン よーく冷やして 明るいうちから

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恋子

咲く薔薇の初夏をよろこび艶やかに恋を放てばくすぐる香り

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恋子

風渡る棚田の初夏の青田舞いおぼこゆかたの裾下ろす頃

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めるへん

初夏の田畑に並ぶ鉄塔は電車ごっこのように戯れ

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恋子

すっかりとなんて書き出す初夏の候字面の演じてあなたを探る

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恋子

戸惑いは初夏の日差しの我儘にまだらな日焼け恋の躓き

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恋子

ぎこちなく初夏を演じるうちわ手に蚊遣りしている恋風送り

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bja0214

餌を食むツバメの子らは吸い込んだ初夏の空気も味わい育つ

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