初夏

澄水

散歩する初夏にはすでに萩が咲く萩の道とぞ名付けてみたる

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宵闇

初夏蒼い血脈沸き立つ手の甲はヒンヤリと部屋に撫でられている

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めるへん

「本当は甲羅を脱いでしたいのさ」初夏の日射しに亀のつぶやき

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めるへん

朝早く出かけ明るい内帰宅 たっぷり遊べ日永の初夏を

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澄水

初夏の風早苗が揺れる田圃にはどじょうやめだか皆んな生きてる

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澄水

初夏の風早苗が揺れる田圃にはどしょうやめだか皆んな生きてる

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恋子

初夏の候絵手紙なんぞ企んで枇杷の絵描けば里の日遠く

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恋子

春風に嫁いでもう半世紀初夏の風吹く遠き恋便り

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うしめ

鶯とキジ鳴く初夏の朝露がぽとりと落ちたサンダルの足

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うしめ

正直に生きられぬけど世の中はなんとなくだが丸く収まる

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