平日の公園をゆく風は春 幼子の声半音上がる

0
千吉

半分の月に迷いを打ち明けた歌詠みとなり七回目の夜

0
羹鱠

夜半の月 古るも常世に 浮かびたり 数多をひくは のみにはあらず

0
バ先の傘

午後五時半 砂上に浮かぶ赤い月 僕の影をも淡く染めゆく

0
深山睦美

「半生」を語っているということは、…あの人180まで生きるぞ!

0
茶熊さえこ

えーもう15時と驚愕の1月3日の午後半ば驚いている

0
瓜野櫂

半纏の紺各々に母とわれを重くくるめり同じ夜として

0
青い

鱗化は、つま先からは人魚に、つめ先からは半魚人になる

0
sail

『半分は優しさです』と聞き飽きた言葉でぼくにやさしくするな

0
瓜野櫂

夜半母娘書き物しをりテーブルと机に別る高き低きに

0