パパ猫 君
パパ猫
パパ猫 夢を見た 時の尾鰭をつかまえる ベッドの君を逝かさぬように
パパ猫 僕の隣は余命宣告されし君 木洩れ日揺れて 旧軽の径
澄水 重力に逆らう君の胸の線その美しさみどり子のもの
パパ猫 あと幾日君は生きられる 夜の重さに耐えかねている
小暮かにかま 最後にと駅まで君を見送って涙もかき込む立ち食いのそば
澄水 何したい訳じゃないけど君のこと振り向かせたい一生((ひとよ)の一日(ひとひ) (a day in the life )
恋子 店先に春を並べて花言葉恋を束ねて君へあなたへ
澄水 君の服花柄ちらり振り撒いて春の精かも歩いてゆくよ
澄水 