秋鵠空(さとあき) 回文短歌
秋鵠空(さとあき)
秋鵠空(さとあき) 惜しめ友花遠し あの樹と山や 時の足音汝は求めしを
秋鵠空(さとあき) 日を残し 雲流るとや潮白し 星宿るかな黙し此の負ひ
秋鵠空(さとあき) 眺むれば雪の目前の舞繁し 今野が様の消ゆ晴れむかな
秋鵠空(さとあき) 蛾の焦がる 彼の焰の蛾 夜一夜と 火よ蛾の緒の火 逃る加護の蛾
秋鵠空(さとあき) 黒し雲 死期の血の騎士屍撥ね 墓屍鬼の地の騎士黙示録
秋鵠空(さとあき) 屍気の塚黒蜥蜴飼ふ髑髏虚 愚問ふ翳かと六月の騎士
秋鵠空(さとあき) 春日野の野火急かすかな陽は西に 灰流す風火の野の幽か
秋鵠空(さとあき) 春日野の名は然ありて来つる春 月照り明し花野の幽か
秋鵠空(さとあき) 