サルトビ 地
サルトビ
恋子 被災地の惨憺伝えるマイク手に顔と言葉に化粧をすませ
パパ猫 炎天の夏の日射しが地を灼いて陽炎の立つプラチナ色の
澄水 〈信〉あらば地の塩に成る〈信〉あらば地獄一定我が住家なり
行雲流水 破調編 穏やかな 日差しの中で 本を読む 戦火の地では 戦人燃ゆ
澄水 捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ十字架に架かりて地の塩とも成らんと
澄水 地の塩と成りゆく我に寄り添いて「一緒にいる」と君は言いしか
小野小乃々 いつからか故郷となりぬ われが住む地をふるさとと呼ぶ子らのゐて
行 雲 あの空に 何も言わずに 逝った奴 大事なものを 地上に残し
破 調 