パパ猫 埋
パパ猫
ひるね 年数え ズレた空白 埋めたくて 焦って本を 買い漁る夜
パパ猫 スーパーを壊した更地いつの間に草の海原青々と埋め
行雲流水 破調編 無限なり みそひと文字の 輝きは 埋もれること無く 時空を超える 151
葉山きらり 埋め込みに置かれた塵取り掬うものなければ希望を掬って下さい
恋子 陽も風も柔らかくなって知る秋に恋のなぐさめ恋の埋め草
あさ 野菜屑埋めし土にさんさんと秋の陽降りて種等芽をふく
サルトビ 海底に 埋もれし遺骨 三十五万 遺族のもとへ 帰れるものか
恋子 葦簀にもすき間を埋める宵の闇少し息つく冷酒の酔いに
こゆびびび 