サルトビ 埋
サルトビ
満月しじま さみしさを埋められなくてまたひとつ積み木の城が崩れてゆくの
アニフレが好きな人 一欠片 たくさん載って 解かれてく 宇宙の一つを 埋めると知らず
うしめ 読みかけの本が埋もれたその上にドサッと乗せる今日の『やること』
恋子 夕暮て餐を彩る皿の夢恋の字だけで埋められもせず
恋子 あだし野に恋を埋めにまいりますいけない恋のせめてなぐさめに
香菜 ぷすぷすと寝顔の頬に指埋め昼間のいたずらの仕返しをする
中原鼠栞 孤独は初夏を埋め尽くす街を飲み込み僕は僕だと
恋子 胸に顔甘え埋めて東雲の恋の溜まりのけだるき目覚め
Hama 