寒梅

空気中離散する声遠い君 拾い集めて送るよ届け

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中原鼠栞

溶けて沁みゆく赦しの声は芍薬の根本に涙を垂らした

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カンナ

底辺は一番この世見渡せて真実近く声は遠くて

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悠久

子供らは「か」の声だけで走りだす 裏の柏葉逃げはすまいに

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さくら大根

声の主やっと見つけた電線に下から覗く黄色鮮やか

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悠久

背負いし子陽の海面に沈む見て小さき声で「じゅっ」とつぶやく

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パパ猫

さわげさわげもっとさわげよ子供らよ歓びの声幸福の一歩

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天頭松莉

君の声 響く僕だけ ハイレゾに 耳から逝かれ 他愛に堕ちて

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パパ猫

連休の帰省叶わず故郷の蛙の声を無性に聞きたし

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ケタクマの父

ゲロゲロゲ、花の雨明け心地良し 暗闇田んぼから楽しい声

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