うしめ

夏の夜のしじまの空にふんわりと十日夜の月おぼろに浮かぶ

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ともやん

誰よりも綺麗な瞳守りたい中学2年の瑠璃色の夏

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恋子

籐椅子にしばしくつろぐ外は夏幾重も遠き四季の巡りて

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御影

真夏日の光 反射し流れゆく 高速道路の水銀の粒

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恋子

くちびるをかさねてひと夏の扉を開けて恋ははばたき

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恋子

背伸びして大人の恋の迷い道ひと夏なんて言い訳をする

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パパ猫

晴れ渡り夏を極める青空に溶けてもいるか涙ひと粒

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御影

太陽の 白い光に覆われた 景色刺さって眼を閉じる夏

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ふゆねこ

ひと夏の恋の終わりのサングラス学生時代に終止符を打つ

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ふゆねこ

仲直りせぬまま別れた夏の夜祭囃子の笛の音淋し

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