恋子

冷や飯に梅干し一個乗せて湯を夏を掻きこむ贅沢粗食

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中原鼠栞

夏風邪に弱る三半規管だけ。白色光の虫を増やした

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ちゆ

夏空が透けるカーテンつかの間のふたりっきりを守られている

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みゆきち

難しい話を易しく紐解いて吾導きぬ恩師逝く夏

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みゆきち

薄衣をまといてポトリ夏つばき芝の緑に色を添えたり

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ぷるる

夏至の朝初クワガタのお出ましに午後はセミ鳴き梅雨明け近し

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みゆきち

タチアオイてっぺんの花風に揺れ夏の祭りの太鼓の稽古

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恋子

火傷する夏の恋なら海遊び秋の涙に趣添えて

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サルトビ

夏季研修 部活で出られず 涙飲む 息子の疲れを 案ずる母よ

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恋子

愁いなど夏には無いと笑われて蛍の夜に線香花火

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