秋鵠空(さとあき)

恥は詩と死を繋ぐ橋 死は詩閉じ 恥し吐く夏惜しと暫しは

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凪海

教室の午後の窓から眠い目に新緑のかぜ初夏のにおいの

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力丸

八重桜咲いて呼ぶ呼ぶ初夏の風愛犬走る私も走る

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あげは

少し茶目の君と目が合ったそれだけで花嫁決めた中三の夏

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ひの 朱寝

うやむやで いいよそんなの簡単で 夏にそうめん茹でるみたいに

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ふにふにヤンマー

紫陽花の頃に別れし君の名を立夏まだしも呟きにけり

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山形さなか

夏休み 触れるもの皆傷つけた頃に優しくしていた金魚

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夢月蛍

砂の城さらさら夏が流れるよ暗夜行路の時の鐘鳴る

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麻衣

死に近い季節は夏と思うから夏が好きだと言って欲しいよ

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羹鱠

霧雨を 蛇の目片手に 佇めば 真白の手毬 君にあるかな

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