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夏
塩本抄
畳まれた洗濯物のビル群を飛び越えてゆく夏の終わりに
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塩本抄
塩本抄
軒下で揺れる硝子がみずいろの夏を抱えてまあるく歌う
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塩本抄
あぼがど
いのちとは神様の線香花火なのだろうかと夏にも思った
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あぼがど
土井みほ
一瞬だけ光に蓋をするような夜を迎えて北欧は夏
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土井みほ
白鹿あん
死に絶えてしまった夏を呼び戻すみたいな気持ちでトマトを齧る
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白鹿あん
ほのふわり
たましひの触診だらうベランダで詩集をめくる夏のひととき
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ほのふわり
えんとつカフェ
ウクレレを売る店で買うウクレレがあまりに夏で戸棚に隠す
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えんとつカフェ
冬野水槽
蝉の殻 痛いくらいの群青に薄れていったきみという雲
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冬野水槽
冬野水槽
快活なきみが時折見せるその泣き出しそうな遠い目がすき
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冬野水槽
えんとつカフェ
野球帽脱げばおでこに当りって文字ありそうだ夏のこどもは
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えんとつカフェ
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