夕焼け

恋子

悪さして君の気を引き鬼ごっこ恋を蹴とばし野原の夕焼け

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パパ猫

昼と夜は背中合わせの恋だから しばしの逢瀬夕焼け映えて

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きままなたまご

在りし日のゆうやけこやけ帰りみち母にねだった一本のつくね

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澄水

夕焼けの茜の色の雲間へと鴉帰れり侘びしおかしき

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海紀亜

平凡な色の夕焼け 燃えなくていいのかそんな日もあるのかな

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小野りす

朝焼けと夕焼けはらむ枇杷の実はたましひほどの重さを持てり

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澄水

夕焼けに浮かぶ山影三角の鴉は帰る冬の夕暮れ

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澄水

街灯の上の鴉も夕焼けを眺めているかやがて飛び立つ

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塩本抄

少しずつきみの不在が沁みとほり口内炎のやうな夕焼け

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みどり

今日もまた 夕焼け見ると 思い出す 物悲しさが好き だった母を

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