織田 市

十六夜や雲間の虹を纏ひつつ病者照らせるひかりさやけし

0
恋子

ためらえば無月となりて十六夜の夢月楽しむ闇夜の寝床

0
恋子

芋娘ひと夜を限りの秋の春おぼこ心かススキの揺らぐ

0
恋子

十五夜に背を向け淋し屋台酒どぶ川下るうたかたの恋

0
恋子

十五夜の月ぞわびしきならぬ恋闇をさらけ出す浮世の咎

0
織田  市

夜されば月のひかりの浮かぶらむなべて忘るる水の香りす

0
恋子

抱き枕抱かれることを忘れさせ罪な秋夜の恋の罰ゲーム

0
呂尚

満月の仄かな光を浴びた夜虫達総出で奏で出す

0
平見翠玉

夕立の後の夜空は澄み渡り白く輝く月が昇るよ

0
めるへん

秋更けて夜はさやかに虫の声 無数の星のまたたき妖し

0
タイトルとURLをコピーしました