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子
ふにふにヤンマー
血の色を重ね立ちゐる鶏頭の先の彼岸に子規は微笑む
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ふにふにヤンマー
梅鶏
沸騰をしたら弱火にしなさいと教え火力を子は「1」にする
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梅鶏
柔らかい時計
夏空を撫づように凪ぐ椰子の葉の隙間から落つ僕の片恋
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柔らかい時計
柔らかい時計
帰る背を追ひたき日にも空腹で待つ子を思ひあの角を見ゆ
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柔らかい時計
柔らかい時計
子に添ひて眠らば迫る検査日の憂ひをひととき忘れてしまふ
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柔らかい時計
だいだい
かの年が水星人の大殺界なれば逝きたり細木数子は
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だいだい
ハナマチ
5限目の男子は少し土臭くアウトかセーフでまだ揉めている
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ハナマチ
ハナマチ
今日もまた正岡子規が授業中ロン毛になってる国語の時間
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ハナマチ
中村まふゆ
4歳の息子が作る牢屋には黄色いレゴのコスモスが咲く
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中村まふゆ
ふにふにヤンマー
国境を目指す母子を待ち受くる運命の岐路ほどの星空
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ふにふにヤンマー
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