こゆびびび 字
こゆびびび
いとう秋 今はもう 訪なう者とて無き塚に 小町の二文字 ほのかに浮かび
葉山きらり 履歴書の文字は少しビブラートそれはそれで美しいんです
恋子 鯉口を切って居合の切っ先の文字とて居合勝負見えたり
恋子 三つ指を突いて詠む歌かな文字の流れる色の奥ゆかしかな
行雲流水 破調編 無限なり みそひと文字の 輝きは 埋もれること無く 時空を超える 151
行雲流水 破調編 メモ帳に 刻んだ時間 色褪せず 幼き文字と 空白のページ 146
恋子 悟れとやひとりよがりの虚しさを筆を運べば字が化けて出る
恋子 秋を問うみそひと文字の趣きの詐欺師が笑う嘆く道化師
恋子 