澄水

風澄んで薄と山をともに見る遠近法の彼方の季節

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恋子

野分かな夏の仕舞を乱暴に里の野山に秋を起こして

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平見翠玉

悲しいことも嬉しいことも故郷の山々が見守ってる

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サルトビ

栗山の メモに見出す 采配に 子供の夢に 答えんとする

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恋子

廃寺の草木が護る山門の通う人あり一尺の寝草

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あさ

若き日の望み生きえずひたぶるに淋しき心に山を歩けり

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恋子

山小屋の凍て冴え星の寝酒には俳句手帳と夏炉のぬくもり

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澄水

山鳩が一緒に飛べる空がある曇っていても夏が終われど

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澄水

夏雲や青い山脈遥遥とカーブ曲がれば目の前に見ゆ

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澄水

もりもりともり上がる雲青い山限りなき夏歩きつづける

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