雨露

水底に沈む硝子が綺羅として 瞳に突き刺さる黒の川縁

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パパ猫

隅田川花火のテレビ中継を電気を消して観ていた君よ

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パパ猫

川遊び危険はあれど無限なる喜び学び子らはその手に

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ふう

空の瓶手紙を入れて川流す海に届くと信じていたけど

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Hama

川辺にて 石ころ拾い 競い合う 水面を跳ねて 向こう岸まで

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あさ

疎開地の流れの速い川べりで貴重な手拭い流してしまえり

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小野小乃々

県境の川を故郷へ、はつなつの風と競ってわたる橋梁

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恋子

梅雨終えて夏の川面に鮎の竿影を落として魚影を探る

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サルトビ

新居にて 娘の姿に 安心す 目黒川へと 幸を祈らん

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パパ猫

曇天に切れ間ひとすじ伸びていて 空を流れる水色の川

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